宮島歴史民俗資料館で宮島の歴史

宮島歴史民俗資料館は宮島の事を深く知りたい人で歴史も大好きという人におすすめの資料館です。

 

■宮島歴史民俗資料館の外観■

 

宮島歴史民俗資料館
住所:広島県廿日市市宮島町57
TEL:0829-44-2019

 

宮島歴史民俗資料館がある場所は、厳島神社の出口から歩いて3分位の場所にあります。

 

厳島神社の出口を出て右手に大願寺を見ながら宮島水族館がある西方面に進みます。

 

宮島の中では西側の奥の方に位置するので、宮島観光を早くしたい人には向いていませんが、宮島滞在に時間的な余裕がある場合は行ってみると宮島に関してより深く知る事が出来ると思います。

 

 

建物の一部は江戸時代後期から明治にかけて栄えた豪商・旧江上家の主屋などを利用していて、外から見ただけではわからない素敵なお庭もあるんです。

 

■宮島歴史民俗資料館の庭■

 

今回、久しぶりに宮島歴史民俗資料館に入ってみました(2025年12月7日)

 

夏に入った時とは違って紅葉がとても綺麗で風情がありました。

 

 

一般:300円(団体210円)
高校生:170円(団体120円)
小・中学生以下:無料

 

65歳以上の方は一般の半額である150円で入館できます。

 

その場合は、免許証など証明できるものを受付で見せてチケット購入です。

 

小学生などは無料ですが、小学生だと資料館の展示品にあまり興味が無いかもしれません。

 

年齢を重ねてくると歴史好きになってくる人は多いですよね。

 

私達が入館した日は12月7日の日曜日でしたが、入館者が少なくゆっくり見学が出来ました。

 

宮島歴史民俗資料館に入る時に、20代か30代位の4人連れの人達が出てきたところでしたが、他に大勢で見学している人達はいませんでした。

 

所要時間について施設の紹介などに、「見学時間の目安は30分~1時間くらいです」と書いてあったりしますが、しっかり見ていくと30分では時間が足りません。

 

夫に昔の家具や写真に掲載されている内容について、あれこれ言いながら見学していると1時間半があっと言う間に過ぎていました。

 

 

入ってすぐの1階には受付があり入館料を払ってリーフレットを見ながら進みます。

 

すぐ側にトイレがあるので、用を足してから見学が良いかもしれません。

 

展示品の写真を撮るのは駄目で、庭の景色などを撮るのは大丈夫です。

 

 

展示館A、B、Cについては現代の宮島に割と近い感じの展示品ですが、2階の展示館Dは、絵画や屏風絵など江戸時代以降の歴史資料など展示です。

 

展示館Dの階下には「厳島神社と平清盛」フロアがあり年表など展示です。

 

映像シアターで宮島の歴史説明などが流れていて、椅子も置いてあるのでゆっくりくつろいで聞きながら見るとわかりやすいと思います。

 

途中、20代らしき外国人女性が1人でゆっくり見ていたので、宮島の西の奥に位置するこの場所に、よくたどりついてるなと以外でした。

 

宮島観光を数時間の日帰りで来ている人達は厳島神社と商店街で終わりになっている人が多い気がします。

 

それだと個人的に、もったいない感じがします。
生まれてから23年ほど宮島に住んでいた私ですが歴史など知らない事がまだ沢山。

 

NHK大河ドラマでじっくりと見ていったりすると歴史の流れが少しわかってきたりしますよね。

 

「平清盛」のドラマで使われたレプリカなどの展示もありました。

 

宮島観光が日数的にも時間的にも余裕のある歴史好きな人は宮島歴史民俗資料館に行ってみる価値はあると思いますよ。

 

展示品を一通り見て綺麗な庭を眺めていくとコタツが用意されている部屋に出てきました。

 

■庭とコタツがある部屋■

 

電気も入っていたので暖かく庭を眺めながらもっといたかったのですが「宮島の東町」という講演会に行く予定があったので約1時間半で宮島歴史民俗資料館をあとにしました。

 

■公開講座「宮島の東町」ポスター■

 

宮島歴史民俗資料館で「宮島の東町」という企画展をしていたので、展示品を見てから講演会があるエット宮島交流館へ。

 

講師の秋山伸隆先生は普段、宮島歴史民俗資料館にいらっしゃいます。

宮島歴史民俗資料館による略年表

宮島歴史民俗資料館のリーフレットをもらったのですが、宮島の略年表がとてもわかりやすかったので書かれていた事を以下に記してみますね。

 

593(推古帝即位元年)・・厳島神社社殿創建と伝えられる

 

806(大同1)・・僧空海(弘法大師)、厳島弥山を開基すると伝えられる

 

1146(久安2)・・平清盛が安芸守に任ぜられる
  ※この後、平家一門の厳島信仰と神主佐伯景弘の働きにより今日のような社殿が造営される

 

1389(康応1)・・将軍足利義満、厳島神社に参拝する
 室町時代~戦国時代
  ※この頃から、内侍の他に社家・供僧が厳島に常住。続いて神社専属の諸手工業者も居住し始める

 

  ※厳島における市立てが始まり、漸次町を形成、内海の交通・商業の要衝として繁栄する

 

1555(弘治1)・・毛利元就が陶晴賢を厳島で討つ(厳島合戦)

 

1587(天正15)・・豊臣秀吉が大経堂(千畳閣)を造営させる

 

1619(元和5)・・福島正則の改易により浅野長晟が広島藩主となる

 

  ※宮島に町奉行所がおかれる
  ※松島・天橋立とともに「日本三景」と称される
  ※春、夏、秋の市立てがあり、富くじ、大芝居など賑わう
  ※天明・寛政の頃、僧誓真が杓子を考案したり、井戸を掘るなど公益事業に尽くす

 

1868年(明治1)・・神仏分離令により廃仏運動が起こり、多くの寺院が廃寺になり、神社も保護を失う

 

1899(明治32)・・厳島神社本殿などが特別保護建造物に指定される

 

1923年(大正12)・・厳島全体が史跡名勝に指定される

 

1950(昭和25)・・厳島全島が瀬戸内海国立公園に編入される

 

1996(平成8)・・「厳島神社」が世界文化遺産に登録される

 

■宮島歴史民俗資料館のリーフレット■